(24年3月12日追記:総合2年について書き忘れていたので書きました)
筑波大学に合格された新入生の皆さん、おめでとうございます🎊
私は総合学域群第二類で一年を過ごしました。
総合学域群の学生は一年次に興味を持った学類へ2年次に移行することが出来ます。
この記事では自分が移行先を決めるにあたってもっと早く知りたかった!と思う情報を紹介していきます!
公式でもなんでもなく、元総合生の一人が勝手に書いているだけです。
したがって大学のパンフレットには書けない内情(移行難易度等々)も紹介しています。
しかし自分が小耳に挟んだ噂話までも載せてしまったので鵜呑みにはしないでください。
総合は可能性の塊、しかし代償も
みなさんはどのような思いで総合学域群を選択しましたか?
やりたい事が明確に決まっていないから、したい事は決まっているけど総合の方が入学しやすかったから、など様々だと思います。
私は完全に後者でした。はじめは数学類しか考えていませんでした。
しかし年間通して第一志望が下のように10回も移り変わりました!
私のように今は志望が一つに絞られている方も少しは変化すると思います。
この一年で「勉強が忙しい受験期に進路選択をするなんて無理だ!」と痛感しました。
そのため 総合に来てよかった と心から思います!
実際に総合のおかげで、私は社会工学類というこの上なく自分にぴっったりな学類を見つけることができました!!
また、総合では努力次第で医学類、芸術専門も含め体育専門学群以外ならどんな学類にも進む事ができます!
まさに、総合学域群は可能性の塊です!!!
しかし、代償もあります。
例えば
- 志望が理学系(主に数学、物理)の場合
総合で使う教科書が工学向けだから1年間で差がつく可能性があったり...
- 志望が工学系(工シス、社工、応理)の場合
移行戦争やGPA戦争が激しいから良い成績を取らないといけなかったり...
- 志望が情報系(主に情報科学、メディア創生)や医学類の場合
移行ができたとしても、卒業要件をちゃんと確認しておかないと留年の危機になったり...
こういった「可能性の代償」が大学で過ごすうちに少しずつ分かってきました。
しかし、どれも知ったうえできちんと対策しておけば大丈夫です!
総合一類や三類の理系Ⅱの方に参考になる情報は少ないと思います。地球学類についても情報が少ないです。ごめんなさい!
あと自分は数学・情報学周辺に興味が偏っているので解説内容も同様に偏ってます。
用語解説
一類 | 総合学域群に文系で入学した人の所属 |
---|---|
二類 | 総合学域群に理系Ⅰで入学した人のの所属 |
三類 | 総合学域群に理系Ⅱか理系Ⅲで入学した人の所属 |
移行 | 総合生が二年次に各々の学類へ進むこと |
移行点 | 移行に使われる点数 |
重点科目 | 移行点に大きく加算される科目 |
優先区分 | 総合の各類から優先的に入れる枠 |
全区分 | 優先区分でなく学類関係なく入れる枠 |
○○系 | ここでしか使わない造語です |
理学系 | 数学類、物理学類、化学類 |
工学系 | 応理、工シス、社工 |
情報系 | 情報科学、メ創、知識情報 |
GPA | 全ての成績を五段階評価で表して平均を取った値 |
工学系の研究室配属はGPAで機械的に決まるそう | |
理学系と情報系はGPAそこまで使わなかった気がする |
移行先はDAアルゴリズムという方法に則って決まるため人気不人気の読み合いをする必要がなく、単純に自分の移行したい順に志望先の順位を決めればよいです。
このアルゴリズムは入学したらしっかり説明されます。毎回自慢げに説明してきます。
とはいえ移行の難易度は気になると思います!
2類と情報系の優先区分に限ると、
やや易:数学、化学、応理、地球、知情
やや難:物理、工シス、社工、情科、メ創
といった感じだと思います。
また、移行難易度はその年によってまちまちだと思います。
また、例年の移行点は以下のようになっています。
最低点と中央値の下には満点に対する割合も記載しましたが、受け入れ人数や重点科目の違いがあるので単純には学類間で比較できないことは気を付けてください。
下の図は、21生の移行点をx軸に、22生の移行点をy軸に取った散布図です。
これを見ると直線 y=x より下側に若干点が多いので22生の方が低めだとわかります。
また、相関係数は0.7より大きかったため、今年の移行点も去年の移行点と大きくは違わないだろうと思いますが、去年の中央値を超えてるから絶対移行できるとは言い切れないので注意です。
また、人数が少なければ少ないほど変動も起こりやすいので、より確実に移行したいのならなるべく高い点を取る必要があります。
情報源はこちらです。
https://scs.tsukuba.ac.jp/content/uploads/sites/3/2022/07/585f5c663d8d93ead85391298d782add.pdf
https://scs.tsukuba.ac.jp/content/uploads/sites/3/2023/06/8e83d2cb0bf7dc88c789da1bdb384dd1.pdf
初代の総合生で第一志望に行けた人は7割弱で、第三志望までに移行できた割合は88%らしいです。
肌感ですがよっっっぽどテスト勉強をさぼったりレポート提出を怠らなければ難なく第一志望に移行できると思います!!
まあでもそれが難しいのはそうなんですが...
各学類の紹介
数学類 (0.72→0.74)
(0.72→0.74)というのは、左が21生、右が22生の移行点の中央値です。だいたい移行点の7割ちょっとが中央値という意味で、ここを目標に頑張りましょう!
二類からの移行は数学・物理・化学等の単位を落としすぎなければ大丈夫です。
三類からだと優先枠が1枠なので注意。ただ全区分もあるので三類からは最大まで2人移行できます。
一番長く検討していたので分量多めです。適宜飛ばして下さい。
高校数学と数学類でやる数学は大きな違いがありますが、総合二類では授業が数学類と異なるためそのギャップが見えづらくなっています。
つまり、総合1年で数学楽し~!となったのに移行したら、え”!なにこれ証明ばっかじゃん!となる可能性があります。
数学の授業は理学系と工学系で異なっています。
例えば、微積分の場合
理学系: 微積分I,II,III
工学系: 微積分1,2,3(総合二類はこっち!)
(ちなみに情報系だと微積分A,B)
何が違うのかというと、微積分1,2,3は高校数学の延長で色々な積分計算を出来るようにするのが目的です。
これに対して、微積分I,II,III は微積分ができるとはどういうことか証明していくのが目的だというイメージです。
やる内容自体には大きな差はないです。
微積分1,2,3で使う教科書の章末問題は計算問題しかないですが、微積分I,II,III で使う教科書では証明問題が多いです。
互換性があるので片方取ったらもう片方は取れないのですが、数学類が第一志望の方は、来年以降にこのギャップに苦しまないためにも一度 微積分I,II,III で使う教科書を読んでおくことをお勧めします。
上によると去年の教科書は下の三つのうちどれでも良いそうです。
2. 理工系の微分積分学 | 吹田 信之, 新保 経彦 |本 | 通販 | Amazon
3. 明解 微分積分,南就将・笠原勇二・若林誠一郎・平良和昭,数学書房
特にこだわりが無ければ1の笠原微積分がいいと思います。
私もこれを読んでいたのですが途中で挫折しました...
嫌になったら工学系の教科書でも対応できると思いますが、数学類に移行した後はこのような書籍を読み進めていく必要があることは頭に入れておくと良いと思います。
一人で読み進めるのが厳しい場合は友達と毎週集まって話し合う自主ゼミをするといいです。
一年次の数学は線形代数と微積分を一冊最後までやるのですが、線形代数の教科書は総合と数学類で同じなので、笠原微積分を一冊終わらせることができれば数学類に移行した後も成績トップを狙えると思いますし、大学でやる数学のイメージも掴めると思います。
大学数学は厳密性・抽象化のレベルが高く、構造の科学のような感じです。
微積線形が難しくて楽しくないと感じた場合は他の数学にも触れてみると大学数学の楽しさに気づけるかもしれません。
個人的には群・環・体を勧めます。ヨビノリの動画は分かりやすくて楽しい。
微積分1,2,3のような高校数学の延長の方が好きだと感じた場合、物理学類や工シスを勧めます。
こちらのほうが微分方程式などの計算が多く高校数学に近いです。
また、数学の応用に興味があるなら、社会工学類や情報科学類も検討してみて下さい。
私はこの理由で社会工学類に変更しました。
数学類専用で「微積分演習S,F」「線形代数演習S,F」という演習の授業も開講されています。
ただ必須ではないし優先度は低いと思います。
私は頼んだら授業を受けることが出来ました。
教員以外は就職がないという偏見が多いですが、ある数学類の教員に話を伺ったところ、数学科には就職を考えない人が集まりやすいことが原因で偏見が生まれているだけで、当人が努力すれば大手の企業にも就けるそうです。
データサイエンティストやシステムエンジニア等のIT職や金融系で重宝されると思います。
しかし、最低限プログラミングのスキルは必要でしょう。
就職では研究内容が一番見られるため大学院で社工(もしくは情報科学)の研究室に配属すれば研究も就職も両方無双できると、社工のある教員が仰っていました。
突き詰めて研究するには社工や情報科学でも学部レベルの大学数学はビシバシ使うようなので、数学出身の人はみな優秀だそう。
社工の院試は、数学の試験とTOIECだけらしくその点もいいですね。(要確認)
ただ大学・大学院は就職育成場じゃなくてあくまで研究機関なので、就職は置いといて自分のやりたい学問と研究をやってくのが一番かっけぇなと思います。
物理学類 (0.83→0.84)
数学とは違って物理の授業は物理学類と同じです。
これは理学系と工学系の授業が同じであるということなので、物足りない物理学徒は学校の授業関係なく自分でもう少しレベルの高い教科書を読み進めています。
あと物理学にも大学数学は必須なのでさぼらぬよう。
個人的にはユーモアのある人・変人が多くいる印象。これは偏見です。
物理学の応用に興味があるなら、工学システムや応用理工も検討してみて下さい。
化学類 (0.82→0.78)
移行は数学・物理・化学等の単位を落としすぎなければ大丈夫。
高校でやった有機・無機化学に加え、物理化学や生物化学も学べます。
ここも数学同様、高校との違いが激しいらしく、大学では物理と数学をバリバリ使っていくそうです。
実験レポートで毎週徹夜、研究室の選び方がまるでデスゲーム、といった真偽の定かでない噂を耳にした事はある(追記:実験レポートに追われてる化学類生、大変そうです)
化学の応用に興味があるなら、応用理工も検討してみて下さい。
応用理工 (0.82→0.72)
移行は数学・物理・化学等の単位でB以上を保つことが重要。
しかし工学系は研究室配属がGPAで決まるため、応理でトップで人気の研究室行くにはいかにBを取らないかが重要(つまりA以上を取る)だと聞きました。(厳しすぎないか....)
移行先も決まってないなら研究室にまで気が回らないと思いますが、応理4年の先輩に話を伺ったところ「研究室で人生決まる」とのことなので、移行後のことも考えて好成績を目指すといいと思います。
おそらくハイレベルな研究室に配属するには高GPAが必要だけれど、人気が中くらいのところは成績はあまり関係ない気もします。
詳しい事情はわからないのでやる気がある方は各自でも調べてほしいです。
総合生は目の前に移行という大きな壁があるので、その先のGPA戦争/GPAバトルの存在まで知らない人がほとんどです。
(私も秋ごろ先輩から聞くまでは知りませんでした。)
そのため「移行の重点科目だけ取れれば後の単位は落としてなければ問題ない」と考えている人も多いですが、工学系志望ならGPAは気を付けたいところです。
応理は物理・化学・生物などいろいろ学べる。
留年率は高いとも聞くし、普通なら留年しないとも聞きました。
なにかと需要の高い半導体についてはここで研究できます。
就職はメーカーで無双できそう。
企業で研究職になるなら一番良さそう?
工シス (0.87→0.83)
理工トップの人気学類だが、総合学域群の影響でカリキュラムが変更されて2,3年次が忙しいらしい。
これに対して工シスの教員は「工シスは知るべき事が沢山あるためこちらとしても苦しいが仕方がないのだ...」と述べていました。
筑波大はクリスマスと秋B試験が被っている(!?)ため、クリスマス遊んだ者から順に死んでいくそうな。工シスの2割は留年するとか。
工学と聞くとメカを思い浮かべるかもしれないけど知的・機能工学システム主専攻は情報工学が多く学べるので情報科学類に移行したい二類の方にもおすすめ。
しかし、計算機科学というより機械制御のための情報工学だと思います。
物理学や物質・材料についても学べます。
専攻は成績で決まるけれど移行できるほどの点なら大丈夫なはず。
プログラミングはC言語が多め。
就職は無双できそう。
社会工学 (0.93→0.90)
移行点の最低点は驚異の9割だけれど数学or社工科目の上位三単位が移行点の半分以上を占めるため実際は工シスと同じくらいの難易度でしょう。
いかに9割越えの単位を3つ確保するかが大事。
移行点の約4割が上位21単位の成績点算入科目のため、0.1倍されるからと言って侮るなかれ。数少ない重点科目に全振りしてそれ以外を捨てたりしないように注意。
TOEICが1割と意外と高いので、高い人(800点)と低めの人(500点(自分))とで20点ほど移行点に差がつきます。本当にピンチな人は夏休みにTOEIC勉強して稼ぎましょう。
社工では理科要素のない工学を学べます。2次試験にも理科がないです。
半分文系というイメージがあるので理学指向の人は盲点になりがちですが、社会経済システムや経営工学の専攻だと応用数学も学べるため数学類志望の方にもおすすめです。
都市計画主専攻は文系要素が強く、テストよりレポートが多いので一類にもおすすめです。
うまく立ち回れば算数レベルの数弱でも卒業できそう?
全区分枠が広く応募要件も満たしやすいので二類に限らず検討してみて下さい。
データ分析・経済学・建築など幅広い学問を学べます。
8割陽キャ、1割パリピ、1割陰キャという偏見を見かけた。→入った結果いろんな人がいるとわかったけれどやっぱり他の理系よりは陽
研究室も文系のようなところから純粋数学を扱うところなど様々。
1年次にあるプログラミング入門ABの授業はPythonを使います。
2年からはRなども使います。
重点科目ではないものの、プログラミング入門ABと(社工の)統計学を取って深くないと2年次に詰むらしいです。特に経営工学専攻と社会経済システム専攻。(追記:取ってなくて苦労している人は多いです)
2年からは基本的な統計の知識とプログラミング能力は前提となって授業が進みます。
授業が取れない場合でも、統計検定2級を取得できる程度の知識と多少のプログラミング経験があれば大丈夫だと思いますのでやっておきましょう。
卒業するうえでもプロ入門ABは必修、統計学は選択必修です。
そんなこと知らなかったから私はどっちも取ってないぞ!必要なら重点科目に入れろよ!
自分は春休みに統計検定準1級を取ったおかげで社工の授業(社会経済、経営工)がより深く理解できて本当に楽しいので余裕がある方は是非。
また経営工学志望でやる気がある方はKaggleなどのデータ分析コンペなどに向けて勉強できているとめちゃくちゃ素晴らしいです。
応理、工シスに比べると暇な期間ある。(春C秋Cなど)
応理、工シスの院進率が8割超えなのに対して社工は5,6割と少なめ。
就職はデータ分析系やコンサル、商社など多種多様。
情報科学 (0.89→0.87)
移行は重点科目で高得点を取ることが重要。
なんと情報科学類は情報系以外の単位が10単位までしか卒業に使えません。
三類の方は移行の保険の為に物理化学を取りすぎると、来年以降少し苦しいかもしれないので注意。工シス、応理の要件を満たすだけで若干オーバーすると思います。
詳しくは卒業単位を確認してください。
私も長らく情報科学類志望でしたが、卒業要件なんて全く気にせず好き勝手取っていたことで死に単が約15単位発生したため単位ケチな私は諦めました。
ただ、数単位オーバーするくらいならあまり気にせず幅広い分野を履修して幅広く移行先を検討してみてほしいです。
二類から行く場合、上位24単位を8割後半で埋める必要があります。
情報科学類とメディア創生は違いがわからないとの声が多いですが、情報科学類は計算機科学(CS、コンピュータサイエンス)など基礎的なことが多く、メディア創生はコンテンツや3DCGなどといったメディア表現が多い印象です。
迷ったら研究室の違いも見てみて下さい。
教員紹介 教員・研究室一覧|筑波大学情報学群 情報メディア創成学類/University of Tsukuba
1年次のプログラミングの授業はPythonを使いますが、2年度以降は複数使うようです。あまり一つの言語に固執せず幅広く学ぶといいでしょう。
プログラミングの授業は秋からですが、移行後に差を付けられないよう春の内から独学するのがいいです。
そして軽く勉強したらアプリなどを作ってみましょう!
特に作りたいものがないなら競技プログラミングのAtcoderを勧めますが、これはあくまでネトゲなのでハマりすぎには注意。
情報メディア創生 (0.89→0.92)
移行は、任意の24単位で好成績をおさめればいいです。
そのために沢山単位を取りたいけれど、情報系以外の単位は15単位までしか卒業に使えないため取りすぎにも注意。
(他学類のレポートや小テストだけの楽単だけを先輩から聞いて取るだけでも要件は満たせますが、数学やコンピュータサイエンスを疎かにしていると移行後についていけなくなると思うのでおすすめしないです。興味がないのばかり取っても残るものは少ないと思います。)
音響やデザインなど情報メディアを上手く伝える方法についても学ぶため芸術志望の人にはおすすめ。
あと、あの落合陽一さんがいます!
落合陽一さんのnoteを置いておきます。
短いので進路に悩む人は皆見るべきだと思います。
大変参考になりました。
ここにあるように余裕があったらモノづくりしてみるといいと思います。
知識情報・図書館 (0.83→0.83)
移行難易度は情報系の他2つと比べるとやや低いですが、これは受け入れ人数が他の情報系の学類の二倍と多いからです。
この学類は、なんと前期試験がなく、後期試験か推薦か総合三類から入るしかないです。
何故ややこしくしたのでしょうか。単純に疑問です。
名前に図書館がついていたり、推薦入試がビブリオバトルという本紹介ゲームが行われることから、図書館司書になりたい人が行く学類だと思って候補から外している人が多いですが、情報検索システムやデータ表現・処理などの情報学を多く学べます。
研究内容も社会思想史など人文学や社会学寄りのものからデータサイエンスや機械学習などの情報学まであります。
情報系以外の卒業認定単位も26単位までと多いため死に単が発生しにくく、一類や二類の人にもめっちゃおすすめです。
医学 (0.90→0.90)
医学類にも進めるのは魅力的ですよね。
しかし、移行した場合、1年で取るべき8単位くらいを2年で取らないといけなくなり、ただでさえ実習で埋まっている2年度がさらに忙しくなるようです。
これを避けるには1年の内に取っておくという手がありますが、これを取ったことで重点科目に勉強時間が割けずに移行できなかったら本末転倒です。また、移行の保険として他の学類の応募要件も満たしておきたいので履修に工夫が必要です。
(追記:実際に医学類に移行した方による情報提供で、1年では医学の単位は取れないそうです!)
移行後も大変かもしれませんが、医学類に移行できた猛者ならばなんとか乗り切れると思います!!医学類志望の方々は本当に応援しています!
生物資源 (0.88→0.86 全区分)
幅広いことが出来るので一部の人から第二の総合と言われていました。
応募要件を満たすのが簡単で全区分が広いので二類からも人気です。
総合2年生について(24年3月12日追記)
移行志望先を1つ2つしか書かなくて全部落ちてしまったなどの場合で総合生を2年間続ける人もまあまあいます。
ただ総合2年生から移行した後はその学類の2年生ではなく3年生になるので、扱いとしては留年ではありません。
そのため総合2年のときに移行志望先の2年生の授業を取っていれば全然ストレートで卒業できます。
ただ、実験や実習などはその学類の人しか取れず、それの単位が3年の進級条件になっている場合は必然的に留年になってしまうので各自で調べてみてください。
例えば社会工学やメ創、知識情報などは実験が少なく、移行点を前年よりも上げやすいため総合2年生にお勧めです!
(社会工学類は落としたり取り損ねた重点科目で高得点を取り、配分が大きなTOEICで高得点を取れれば移行でき、メ創、知識情報は未履修の単位で高得点を取れれば移行点が上がります)
ただ、総合2年で移行できなければ退学しなければならないのでその点は注意です!
まとめ
- 理学系行きたいなら授業関係なく自分で教科書読み進めてみる。
- 工学系行きたいなら取り合えず良い成績取っておく。
- 情報系行きたいなら死に単と移行の保険を天秤にかける。
と良いでしょう。
しかし、「大学生は人生の夏休みだろ!受験終わったのに誰が勉強するか!」って人は移行に必要な科目だけ頑張って後は遊ぶのも手です。
この記事はより自由な選択をするために、知るべき事を書いたつもりです。
最後に、なんで自分がこの記事を書こうと思ったかを伝えたいです。
冒頭に言ったように自分は色々志望先が移り変わりましたが、最終的に最善の学類を見つけることができました。ただ、社工を本気で考え出したのは秋Cであったため、重点科目や必修科目を取れ忘れていたりと、少し苦しい思いをしました。
こうなった理由は、間違った偏見で候補から外しており、きちんと調べていなかったからです。またそもそも、数学類以外の学類には入学時には一切興味がありませんでした。
だからこの学類はこういうこともできるんだよ!ということを伝えて移行先の候補として考えてもらいたかったのです。
また、ポジティブな情報だけでなく、ネガティブな情報が理由で第一志望が変わったことも何度かあります。
情報科学類の卒業要件がきつかった、工学シスで学べることがイメージしていたことと違った、などです。
また、あまり考えず移行した結果、思っててたのと違う!となって本気で転学を考えるようになった友人もいます。
そこで、そういう入った後の後悔が無いように、自分一人で集めた正しいかもよくわからない情報も載せました。こういう可能性があるのかと気がつけたら、自分で詳しく真偽を先輩に聞いて確かめたり、ネガティブなことも覚悟の上で移行することができると思います。
自分で調べて学類の解像度を高めたうえで決断したらきっと後悔はないはずです。
最後に自分はどうやって学類を調べたのか、そのやり方を教えます。
- ホームページ、パンフレットを見る
手っ取り早くイメージを掴めます。
私は、全く興味がないと思っても調べてみたら偏見で進路の候補から外していただけだったというケースが多くありました。
初めは数学類しか考えていなかったのに調べることで候補がさらに6つも増えました。
このパンフもおすすめ。
結局これが一番おすすめ!結局2,3年は履修する単位以上のことはしません。
履修する授業の内容=学類の情報だといっても過言ではありません!(あくまで持論)
何をするのか軽くでも把握しておくとめっちゃいいです。
授業の詳細について書かれたものをシラバスと言い、それをまとめた筑波大のシステムをKdbというようです。
Kdbもどきは、公式のKdbが使いにくいため入学早々の筑波大生のいなにわうどんさん(@kyoto_mast21)が一晩で作ったそうです。(やばい)
ここの『要件』タブから『専門基礎科目・専門科目』を選び、志望先の学群学類を選択したら、移行先の授業のシラバスを全て見ことが出来ます。
どんな授業があるのか確認するのにぴったりです。
似たサービスではTwin:teというアプリがあります。
こちらの方が普及率が高い気がします。
Twin:teはスマホアプリにもなっているのでPCと連動できて便利です。
- 専攻を決める
2,3年で専攻が決まりますが、総合生の内に違いは抑えておきましょう。
パンフレットやシラバスから専攻の違いを確認できます。
- 研究室を調べてみる
大体ホームページかパンフレットの教員一覧から見ることが出来ます。
研究はまだ先のことかもしれませんが、どんな研究をしてるか知ることが出来ます。
- 先輩や教授に聞いてみる
一番おすすめです!
私も学類の先輩や教授に実際に話を聞いたことで、第一志望が切り替わったというケースが多いです。
とても参考になりました!
探せば先輩や教員に話を聞ける場があると思うので、たまにはめんどくさがらずに聞いてみましょう。
ホームページやシラバスからは得られない事情を知ることが出来ます。
ピンポイントで知りたいことがあったら、志望専攻の先輩をTwitterで探してDMを送ってみたり、勇気を出して大学教員にメールを送って話を伺ってみましょう!
- 卒業単位を調べてみる
志望先が固まったら念のため確認してみて下さい。
去年のデータは下のようになります。最新のものではないので注意。
- Twitterで評判を探す
学類の愚痴を探すならうってつけです。例えば「総合学域群」などと調べるとぼろぼろ出てきます。
ただし、鵜呑みにはするな。
例えば、総合学域群はよくネタにされてますがコンテンツとして使いやすいのが原因だったりします。人の愚痴は真面目に受け取らないのが大事です。
こんなところですかね。
せっかく1度だけ自由に進路を選択できる総合に来たのですから、十分調べて考えた移行して欲しいです。
最後に、第一候補を完全に迷った時の選び方ですが
最終的には自分の興味で決めるのが良いと思います。
留年率や就職先等のノイズは頭の片隅に入れておくだけでいいと思います。
本気で学びたい志があるなら、ノイズを気にする必要はないです!
また、間違えてる・誤解を生みそうな情報があったり、この事実も知っておいてほしいなどあったらコメントやTwitterのDM(@dedemonics)で教えてほしいです。
総合生の履修・進路相談も喜んで乗りますよ!
総合生は全員めちゃくちゃ応援してます!
それでは皆さん!
良きモラトリアムライフを!!
おまけ1:総合生の履修登録
履修科目一覧です。
下二つのどちらかで履修を仮組みするのがオススメです。
年間取得単位数も自動で出してくれます。
Kdbっぽいなにか
Twin:te
app.twinte.net
・二類はとりあえず、数学・物理・化学・社工の科目を取っておけば取返しつかなくなることはないと思います。(数学・物理や生物資源・地球を考えているなら生物・環境・地球の科目も少しは取るとよい)
これらの科目は大抵事前登録が必要なので忘れないようにしましょう。
リスクはありますが、志望先が確定してきたら数学・物理・化学・社工の要らない科目は取らなくてもよいかも。
・三類の理系Ⅲはとりあえず、情報科学類の重点を取っておけばよいと思います。併願としては社工、工シスは情報工学が学べるためおすすめですが、卒業単位には気を付けてください。
後は自由に興味がある科目を選択すればいいと思います。
おまけ2:筑波大の学類の略記
ネットから引っ張ってきました。
Twitterで人の愚痴やネガキャンをしっかりと拾いたいときにどうぞ
おまけ3:広告
昔やっていた数学の研究をまとめました!ぜひ読んで!
あとこれは自信作